キンスジコガネ Mimela holosericea japonica 日本亜種
青森県内では主にブナ帯の山間部に見られる美麗種だが、個体数はあまり多くはない。八戸市でも極少数ながら採集例がある。成虫は針葉樹の葉を食べ、夕方から活発に飛び始め、日没後は灯火に良く飛来する。しかし、灯火に飛来する個体はほとんどが♀で、♂はほとんど飛来しないので、♂の採集・発見は難しい。♂♀の見分け方は、♂は足(脛節)が黒っぽい赤銅色(♀は黄褐色)で触角が♀より大きいので区別可能。採卵は容易で、飼育ケースにアカマツ等の葉(成虫のエサ)と一緒に♀を入れておくと簡単に産卵する。幼虫は発酵マット等で飼育可能だが、ハナムグリ類程簡単ではない。
体長:16〜22o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るスジコガネ Anomala testaceipes
青森県内では平地から山間部まで広く見られる普通種。スギやヒノキ等の針葉樹の害虫として知られている。日没後は灯火に良く飛来する。 ♂♀共に色彩は非常にバリエーション豊富である。近縁のオオスジコガネと似るが、背面全体の光沢が鈍く、やや小型なので判別可能。体長:15〜20o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るヒメスジコガネ Mimela flavilabris
青森県内では主に山間部寄りに見られ、平地ではほとんど見られない。成虫は各種広葉樹の葉を食べ、日没後は灯火に良く飛来する。 ♂♀の見分け方は、♂は背面全体光沢が強いが、♀は前胸背にシワがあり光沢が鈍いので区別可能。♂♀共に色彩は比較的安定している。体長:13〜20o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るチビサクラコガネ Anomala schoenfeldti
青森県内では主に津軽地方の低地で見られる様だが、県内での詳しい分布状況はまだ良く分かっていない。全国的には河川敷や海岸に多く、年々分布域が北上しているそうだが、県内の太平洋側では今のところ未確認である。県内の海岸沿いに多く見られるヒメサクラコガネと似ているが、一回り小型で前胸背が暗緑色になる事で判別可能。
体長:9〜14o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るヒメサクラコガネ Anomala geniculata
青森県内では主に海岸沿いに多くみられ、内陸部ではほとんど見られない。普通種だが、体の表面に淡い真珠色の幻光がのる美しいコガネムシである。日没後、灯火に良く飛来する。体長:10〜16o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るサクラコガネ Anomala daimiana
青森県内では平地から山間部まで広く見られるが、平地の方により多く見られる普通種。成虫は各種広葉樹の葉を食べ、日没後は灯火に良く飛来する。 ♂♀共に色彩は比較的安定しているが、緑色味の強い個体等、近縁のツヤコガネ等と判別の難しい個体もある。体長:15〜21o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るツヤコガネ Anomala lucens
青森県内では主に山間部に見られ、平地ではほとんど見られない。日没後、灯火に良く飛来する。♂♀共に色彩は非常にバリエーション豊富で、近縁のサクラコガネ等と判別の難しい個体もある。体長:13〜18o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るハンノヒメコガネ Anomala multistriata
青森県内では平地から山地まで見られるが、特に平地の海岸線によく見られる。 珍しい種ではないが、県内では一部を除いて一般にあまり多くはなく、近縁の普通種のヒメコガネやサクラコガネ等に比べてはるかに少ない印象がある。 日没後、灯火に良く飛来する。♂♀共に色彩は非常に安定していて、色彩変異はほとんど見られないが、透明感のある黄緑色が美しいコガネである。体長:12〜19o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るオオスジコガネ Anomala costata
青森県内では平地から山間部まで広く見られるが、県南地方では少なく稀。津軽地方では普通種である。スギやヒノキ等の針葉樹の害虫として知られている。日没後は灯火に良く飛来する。 ♂♀共に色彩は非常にバリエーション豊富である。近縁のスジコガネと似るが、やや大形で背面全体の光沢が強く美しいコガネである。体長:16〜22o。成虫の出現期:7〜8月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るドウガネブイブイ Anomala cuprea
青森県内では海岸線の平地から山間部まで広く見られ、各地で個体数も多い普通種。三沢市やおいらせ町等の太平洋側の海岸線では、特に個体数が多い。 成虫は各種広葉樹の葉を食べ、日没後は灯火に良く飛来する。 体色の基本は暗銅色で、赤味の強い個体や、やや緑色味の強い個体等が見られるが、近縁のヤマトアオドウガネ程、完全な緑色になる個体はない。体長:17〜25o。成虫の出現期:7〜9月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻るヤマトアオドウガネ Anomala japonica
近縁のドウガネブイブイが、平地から山間部まで広く生息するのに対し、本種は主に海岸部に限定され、内陸部ではほとんど見られない。 青森県内の海岸線に広く分布するが、おいらせ町や三沢市等の太平洋側の海岸線では、特に個体数が多い。 成虫は各種広葉樹の葉を食べ、日没後は灯火に良く飛来する。 体色は緑色で非常に安定しており、色彩変異はほとんどなく、あっても若干赤味がかる程度である。体長:17〜25o。成虫の出現期:7〜9月。
青森県内での発見難易度 ★
文章、写真:市川 裕二
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