top ⇒  青森の昆虫 ⇒  水生昆虫

ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ) Cybister japonicus

 日本産ゲンゴロウの中の最大種。青森県内では主に平地の池沼や湿地に見られる。かつては八戸市内でも比較的普通に見られたが、近年は少なくなった。池沼の減少や水質の悪化、外来魚等も影響していると思われる。全国的にも少なくなっており、全国のほとんどの都道府県でレッドリストに掲載されている。
 最近はクワガタ同様、生体業者等にも扱われる様になり、「オオゲンゴロウ」や「ホンゲンゴロウ」等と呼ばれているが、すべて正式な和名ではない。正式和名は「ゲンゴロウ」であるが、ゲンゴロウ科全般と紛らわしい為、愛好家の間では「ナミゲン」や「タダゲン」の愛称でも呼ばれている。夏季夜間、灯火にも良く飛来する。


・体長:34〜42o。
・青森県内での発見難易度 ★★
・青森県レッドリスト:希少野生生物 Cランク
・環境省レッドリスト:絶滅危惧U類

            
ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)♂


ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)♀


ゲンゴロウ(ナミゲンゴロウ)腹面



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

 

エゾゲンゴロウモドキ(キタゲンゴロウモドキ) Dytiscus marginalis czerskii

 ナミゲンゴロウを一回り小型にした位の、大形のゲンゴロウ。寒冷地に分布する種で、主に山間のきれいな水の池沼に生息する。青森県内では広く分布しており、深浦町十二湖等に多産する事が知られているが、その他の地域では比較的少ないゲンゴロウである。八戸市内からも確認されているが、県南地方では珍しい。
 ♀は上翅に深い縦溝があるのが特徴的である。夏季夜間に、極まれに灯火にも飛来する。


・体長:31〜36o。
・青森県内での発見難易度 ★★★
・青森県レッドリスト:希少野生生物 Cランク
・環境省レッドリスト:絶滅危惧U類

            
エゾゲンゴロウモドキ(キタゲンゴロウモドキ)♂


エゾゲンゴロウモドキ(キタゲンゴロウモドキ)♀


エゾゲンゴロウモドキ(キタゲンゴロウモドキ)腹面



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

ゲンゴロウモドキ Dytiscus dauricus

 エゾゲンゴロウモドキに酷似するが、腹面(裏面)は黒褐色の紋が多いので、判別は容易である。また、♀は上翅に深い縦溝が入るタイプと、♂の様に溝が全くないタイプ(♂型♀)の2タイプある。 本州以南では青森県からのみ確認されているが、その県内でも津軽半島北部の一部で確認されているのみで、非常に少なく珍しいゲンゴロウである。しかし、北海道では広く分布し比較的個体数も多く、それ程珍しい種ではない。

・体長:30〜36o。
・青森県内での発見難易度 ★★★★
・青森県レッドリスト:希少野生生物 Cランク

                         
ゲンゴロウモドキ♂


ゲンゴロウモドキ♀


ゲンゴロウモドキ♂型♀


ゲンゴロウモドキ♂腹面



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

マルコガタノゲンゴロウ Cybister lewisianus

 青森県内では主に津軽地方の平地の大きな池沼に見られるが、分布は局地的で珍しいゲンゴロウである。国内では本 州から九州まで広く分布していたが、近年は東北地方以外ではほとんど確認されていない様である。外見はゲンゴロウ (ナミゲンゴロウ)と似ているが、実物はナミゲンより2回り位小型で、裏面全体が黄褐色の為、一見して判別可能で ある。
 2011年、環境省の種の保存法に基づく 国内希少野生動植物種に指定され、捕獲や譲渡が禁止になった。

・体長:21〜26o。
・青森県内での発見難易度 ★★★★
・青森県レッドリスト:希少野生生物 Cランク
・環境省レッドリスト:絶滅危惧T類

マルコガタノゲンゴロウ つがる市産
2000年10月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

マルガタゲンゴロウ Graphoderus adamsii

 青森県内では主に平地の池沼や湿地に見られる。場所によって個体数は多い。夏季は夜間灯火に良く飛来する。水辺が近くにあるコンビニ等では、夜に明かりに集まる昆虫の中では、良く見かける"常連様"である。

・体長:12〜15o。
・青森県内での発見難易度 ★

マルガタゲンゴロウ 六ヶ所村平沼産
2010年8月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

キベリマメゲンゴロウ Platambus fimbriatus

 河川の中〜下流域に生息する流水性のゲンゴロウ。小型種だが、上翅は黄色く縁取られ美しい。青森県内では主に山間部の渓流に見られる。近縁のモンキマメゲンよりも個体数は少ない様である。成虫は夏季、灯火に良く飛来する。

・体長:6〜8o。
・青森県内での発見難易度 ★★

キベリマメゲンゴロウ 十和田市産
2012年8月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

モンキマメゲンゴロウ Platambus pictipennis

 河川の上〜下流域に生息する流水性のゲンゴロウ。上翅には黄色い斑紋がある。流水性のゲンゴロウの中では、最も普通に見られるゲンゴロウの一つで、青森県内各地の清流等に見られる。成虫は夏季、灯火に良く飛来する。

・体長:6〜8o。
・青森県内での発見難易度 ★

モンキマメゲンゴロウ 十和田市産
2012年8月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

コオイムシ Appasus japonicus

 青森県内では各地に見られるが、年々減少傾向にある。平地の池沼や湿地、緩やかな流れ等に生息する。近縁のオオコオイムシと酷似するが、口吻が細くて長い事、体がやや小型な事、体色がやや明るい褐色な事等で判別出来る。手で不用意につかむと、口吻で刺される事があるので注意が必要(かなり痛い)。

・体長:17〜20o。
・青森県内での発見難易度 ★★
・青森県レッドリスト:希少野生生物 Cランク

コオイムシ 八戸市尻内町産
2009年10月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

オオコオイムシ Appasus major

 青森県内では各地の水辺に見られ、平地の池沼や湿地、緩やかな流れ等に生息する。近縁のコオイムシと酷似するが、口吻が太く短い事、体がやや大型な事(個体によっては小さい個体もあり)、体色が暗い褐色な事等で判別出来る。手で不用意につかむと、口吻で刺される事があるので注意が必要(かなり痛い)。

・体長:20〜24o。
・青森県内での発見難易度 ★

オオコオイムシ 八戸市尻内町産
2009年10月採集



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

タイコウチ Laccotrephes japonensis

 青森県内では津軽地方で確認されているが、分布は局地的で珍しい。県南地方では見られない。平地の池沼や水田、小川等の浅い水域に生息する。

・体長:30〜35o。
・青森県内での発見難易度 ★★★★
・青森県レッドリスト:重要希少野生生物 Bランク

タイコウチ 奈良県産



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

タガメ Lethocerus deyrollei

 青森県では1978年の新郷村西越、平川市(旧・平賀町)石郷での記録を最後に、全く採集例がなく絶滅が心配されている。1960年代以前は、県内全域の水田や池沼等に普通に見られた様だが、農薬散布や水質の汚染、護岸工事などによって、激減したものと思われる。調査が不十分な下北地方では、まだ生息している可能性もあり、再発見が期待される。灯火にも飛来する。

・体長:48〜65o。
・青森県内での発見難易度 ★★★★★〜
・青森県レッドリスト:最重要希少野生生物 Aランク
・環境省レッドリスト:絶滅危惧U類

タガメ 奈良県産



文章、写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

inserted by FC2 system