top ⇒  青森の昆虫 ⇒  トンボ ⇒  トンボ科

チョウトンボ Rhyothemis fuliginosa

 県内では津軽地方、県南地方、上北地方で記録がありますが、発生数が一定せず、多く見られる年とそうでない年があります。成虫は7月頃から9月上旬にかけて発生する夏のトンボで、アシやフトイの群落が点在する平地から低地の開放的な池に見られます。
 青森県が分布の北限となっています。本県では従来から多くはない種類でしたが、2000年に比較的多数の個体が上北郡などで確認されて以降、各地で細々と発生が続いています。しかし、発生が確認されている池は、現在もそう多くはありません。  翅の模様には個体変異があります(画像を参照してください)

チョウトンボ♂


チョウトンボ♀


チョウトンボの個体変異


文章:幸田 洋平
写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

オオキトンボ Sympetrum uniforme

 県内では東西に局地的に分布しています。国内でも発生地が非常に限られる種類です。上北地方の発生地では9月頃に羽化し、発生した沼に隣接した草地や耕作放棄地などに集まり、静止しているのがみられます。
 オオキトンボが発生している沼は大変限られていますが、今でも発生が続いている沼は、湖からの新鮮な水が絶えず流出入している静かな沼で、どこか独特の雰囲気を感じさせます。

オオキトンボ♂


オオキトンボ♀


文章:幸田 洋平
写真:吉川 克哉
ページ先頭に戻る

ノシメトンボ Sympetrum infuscatum(Selys)

 県内では各地に普通に分布しています。7月上旬ころに里の水田等で羽化し、秋遅くまで見られます。
 県内でもっともよく見られるトンボで、住宅地の空き地などでも庭木などに止まっている姿をよく見かけます。羽の先の黒っぽい色がよく目立ちますが、この模様には個体によって濃淡があります。 また、アキアカネなどと同じアカトンボの仲間です。

ノシメトンボ♂


ノシメトンボ♂


文章:幸田 洋平
写真:市川 裕二
ページ先頭に戻る

inserted by FC2 system